藪漕ぎはすごいのか

トレイルランを始める前から、この道はどこへ繋がっているんだろう?って気になって、プチ探検することがそれなりにあった。
気になる道にも色々あって、林道や登山道や廃道、住んでいる周辺の細い路地などなど。
廃道や細い路地なんかは、人の目は気になるが進んでいくことに難しさはない。
難しいのは、山の中の大小さまざまな木々が生い茂り行く手を阻む道、藪だ。
(廃道にも色々あるし、林道なんかを車で通る場合は徒歩とはまた別の難しさはあるけど・・・。)

なんでまた藪なんかを進むことになるのかというと、たぶん2つの理由がある。
一つ目は、大昔は道として利用していたけれど、ずっと前からほぼ利用されていないため、草木が生い茂り、自然に還ってる道を進もうとしているから。
二つ目は、道じゃないけどここを突っ切れば目的のポイントへ抜けられるだろう、と無理矢理進もうとするときだ。

一つ目は、まあ仕方がない。気になる道がたまたま藪になっていたってだけで、それがどこに繋がっているのか知りたいんだから。
問題は二つ目だ。
既に書いてあるが、そもそも道じゃない。
山の中でショートカットしようとしたり、行き止まりだけど素直に引き返せず、なんとか強引に進んでどこかへ抜けられないかと期待しているだけ。
町の中で言えば、人ん家の庭の中を横切っているみたいな感じ?

で、先週末とかもその藪漕ぎをして買ったばかりのラン用長ズボンをチクチクと穴を開けたわけ。脛とか足首とかキズキズになったわけ。
ショートカットできてホッとしたり、これはあかんって引き返したりしたわけ。
移動時間は大して短縮できず、素直に急がば回れで遠回りというか回り込んで移動すれば良かったなあとかも思ったわけ。
藪漕ぎして目的地へ行けたとしても、満足度は低いのだ。

そこでふと思った。
時間はかかるとしても、東西南北制限されていない山の中を好きなように移動すれば、そりゃ目的地には辿りつくわなって。
僕は、誰かが作った道を、どこにどうやって抜けるんだろうって辿るから面白いと感じるんだろう。

ネットをググると、ものすごい藪を抜けて縦走したりするデータが見られたりもするけど、それはいったいなんなんだろう。
普通は歩かないこんなルートで縦走しましたすごいでしょう、なんかな。
いや、ディスってないです。
例えばヒマラヤ(くらいしか知らないw)とか海外のすごく高かったり遠かったりする山の未踏峰ルートに挑む感じなのかな。

世の中には色んな事に興味を持って楽しんでいる人がいるんだなあ。
僕も、うへぇこんなことする人がおるんかー、って人になりたいとは思うけど、藪漕ぎは嫌いだ。